Catgraff 3OD [Sumilation] [自作エフェクター]
以前、なんとかグラフさんのDODを参考にしたCatgraff 3ODを紹介しました。
(元記事はCatgraff 3OD [Layout]です。)
完成写真A、B、回路図、蛇の目基板配線、両面基板配線は以下になります。(画像はクリックすると拡大します。)
このエフェクタをWeb上で検索すると、トーン回路のボリュームがBカーブとなっているのですが、実は私はWカーブを使用しています。(実際、上の回路図は25kBカーブ、基板レイアウトは20kWカーブと合っていませんでした)
以前シミュレーションして決めたはずなのですが、データが残っていなかったので、あらためてシミュレーションしてみました。
ボリュームカーブは、アルプス電気さんのWebからもらってきた以下資料で、
Bはリニアに変化、Wはセンター付近で急激に変化するというカーブになります。
まず、Bカーブを使用した場合の周波数特性をシミュレーションしてみます。
トーンを変数として、
.step param T 0 20k 2k
と記述します。
パラメータTを0から20kΩまで2kずつ変化させる、という意味です。
一番下のカーブが0Ω、一番上が20kΩで、真ん中に固まっているのが、2kΩ~18kΩです。
トーンセンター付近は回してもあまり音が変わらず、左右に回し切った付近で急激に音が変化するという動作になります。
なんだか、答えがほぼ見えてしまいましたが、
次にWカーブを使用した場合の周波数特性をシミュレーションしてみます。
トーンを変数として、
.step param T list 0 400 1.2k 2k 7k 10k 15.4k 18k 18.8k 19.6k 20k
と記述します。
これはパラメータTをlist以下の変数に順番に切り替えてシミュレーションするという意味です。
それぞれの値は、ボリュームを10%,20%,30%・・・と回した時にWカーブに当てはめて抵抗値を出しました。
均等では無いですが、Bカーブよりはバラけていますので、こちらの方がトーンを調整し易そうです。
同様のエフェクタを製作されている方で、トーンを調整しづらいという方がいましたら、WカーブのPotを試されてはいかがでしょう。
ちなみに20kWのPotは桜屋電機さんで購入しました~
NyanDrive [製作その3] [自作エフェクター]
NyanDrive製作の続きです。
前回、オペアンプをAD712にしたものとNE5532にしたものを2台作成しましたので、それぞれを試奏してもらい感想を聞きました。ざっくりした感想は、
NE5532:低音側が少し持ち上がっている。Voiceを持ち上げるとハムノイズが多め。
AD712:バランスが良い。
という事でした。やはりNE5532の入力インピーダンスの問題かも知れません。
この結果からAD712を使用することにしました。
それでは、ケースの印刷・塗装を行います。
まずケースからツマミ・基板を外します。
下地として、マルチプライマー、ホワイトプラサフをスプレーします。
シルバーを塗装します。塗装完了したものが以下です。
次に印刷ですが、今回、版作成に半年くらい前に買ったジアゾ感光乳剤EXを使用したので、うまく文字が抜けず出来がイマイチです・・・が、とりあえず印刷します。
黒のアクリルガッシュで擦ります。
ガッシュが少し乾いてきたら、印刷がかすれている所とかガッシュが多くのってしまっている所を、爪楊枝で修正します。
塗装をはがさないように慎重にやります。
ガッシュが乾いたら、クリア塗装します。
ここまで完了したのが以下になります。
最後にコンパウンド3000番、7500番、9000番で磨きます。
磨きが終わったものに光を当てて写真を撮ってみました。端の方はちょっとモヤモヤしてますね(^^;)
基板・ツマミ等を取り付け、底板をビス止めして。製作完了です。
本日、1年ぶりくらいにライブをやりました。渋谷TakeOff7で楽しいライブが出来たと思います!
80名くらいの人数制限があったので事前アナウンス出来ませんでしたが、来ていただいた皆様ありがとうございました。
ネタが無くなったので、次の更新はちょっと間が空くと思います
仕事の方も(まだ3日出勤しただけですが)頑張ってます