NyanDrive検討[Simulation] [自作エフェクター]
Hermida AudioさんのZ△nDriveの回路を検討してみました。
名前はどれも似てしまい、分かりづらいですがNyanDriveにします。
このOverDriveは色々な回路が出回っていて、微妙に定数・部品が違っていたりするので、シミュレーションしてみました。
といっても比較は抵抗1本の違いだけですが・・・
まずGain Potの2-3番間に入っている抵抗が1kΩの場合の波形です。Gainを絞りきると0.2V位の振幅です。
こちらが10kΩの場合の波形です。Gainを絞った時のレベルは0.4V位です。
当然と言えば当然の結果ですが、Volume Potで最終的なレベル調整が出来るので、レベルが高い10kΩにします。
またGain Potは可変量からAカーブの方が調整し易いと思いますので、500kAにします。
その他のPotも可変して波形と周波数特性を確認してみます。
まずはVoiceです。Voiceを0Ω(ツマミとしては右に回し切る:Max)にすると、1.6kHzあたりをピークに中高域が持ち上がり、波形としては角が立ったような波形になります。10k、5k、0Ωと可変した時の可変具合からPotのカーブはBカーブにします。
次にToneです。こちらは50kΩ(ツマミとしては左に回し切る:Min)にすると高域を落とす感じで、波形的には立ち上がりが少し遅くなったような波形です。周波数特性としては800Hzくらいからなだらかに高域を落とす感じで、Max-Minで、10kHzで-14dBくらい落としています。こちらも0、25k、50kΩと可変した時の特性からBカーブにします。
これらを全て可変してみると、以下の波形になります。Voice3種、Tone3種、Gain6種の設定値を変えていますので、計54回シミュレーションしています。
う~ん、重なり過ぎて、よく分からないですね。波形が微妙に違っているという事は色々な音が出せます!という事です。
オペアンプは、回路検索してみると1458とか4458とか5532と色々なオペアンプが書かれています。これらは入力インピーダンスが低いので、通常オペアンプの前にFETやトランジスタで受けるのですが、この回路はオペアンプで直接受けているのでハイインピーダンス受けのAD712を使用する事にしました。
ダイオードは、ネットで検索した画像から、ショットキーのBAT41を2本と、ゲルマニウム1本は1N60っぽいですが、断言できないので1N34Aと音比較して好みの方にしたいと思います。
清書した回路図がこちらです。全ての画像はクリックすると拡大します。
(5月21日 回路図修正:Voice、Toneの配線が間違っていましたので修正しました。)
回路は無駄が無く良い回路ですね。勉強になります。
基板レイアウト検討とBoxレイアウトは次回に持ち越しです~
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